猫がトイレの砂をかけない理由と対処法について
当記事はこんな方におすすめ
- 猫が砂で排泄物を隠さない理由が知りたい
- 猫がトイレや砂を気に入っているのかわからない
- 猫に排泄物を隠してもらうための対処法が知りたい
猫がトイレで用を足したあと、砂をかかずにそのままトイレから出て行ってしまうことはありませんか?
「トイレが気に入らないのか?」「トイレの場所がよくないのか?」
猫の排泄物を隠さない行動に疑問をもつ方は多いかと思います。
猫がトイレの砂をかけない理由はひとつではありません。
今回は、猫がトイレの砂をかけないときの考えられる理由と、
トイレにまつわる問題の対処法についてまとめています。
猫がトイレの砂をかけない理由とは?
猫がトイレの砂をかけないのは、猫の性格や環境による次のような理由があります。
- 猫トイレや砂が気に入らない
- 砂をかける意味を忘れている
- 優位な立場をアピールしたい
- 猫トイレが安全だと思っている
- トイレ掃除をしてもらえるから
など、大きく分けるとこのような理由から「猫は砂をかけない」ことがあります。
①猫トイレや砂が気に入らない
猫がトイレの砂をかけないのは、「猫トイレ」「猫砂」「トイレの置き場所」など、トイレまわりに何かしらの不満を抱いている可能性があります。
一般的に多いのが、猫トイレの汚れです。
不衛生なトイレ空間は体を守るため、猫は本能的に避けようとします。
トイレにいる時間を短縮するため、砂をかかずに素早くトイレから出ていこうとします。
衛生面に問題がない場合は、フード付きのトイレが苦手だったり猫砂の感触が嫌いだったりといった根本的なところに原因があるかもしれません。
猫が落ちつける場所に猫トイレがあることも大切です。
②砂をかける意味を忘れている
室内飼育の猫は、家の中の安全性を理解していて自分のニオイを消すことを忘れてしまっている可能性があります。
本来なら外敵に見つからないようにするために排泄物を隠してニオイを消しますが、安全な家の中では砂をかける意味がわからないのかもしれません。
守ってくれる人がいる環境の中では、猫の危機的意識も薄れているということもあるでしょう。
③優位な立場をアピールしたい
猫の世界では、強いものほど排泄物を隠しません。
とくに複数飼いの場合、ニオイによって自分の存在や縄張りをまわりにアピールすることがあります。
同じ環境下の中でも、排泄物をきちんと隠している猫もいれば、隠さずにトイレから出て行ってしまう猫もいます。
猫がトイレの砂をかけないのは、猫の性格や飼育環境による影響が大きいともいえます。
④猫トイレが安全だと思っている
猫トイレがある場所は、自分だけの縄張りで他の猫に邪魔されたり攻撃されたりする心配がありません。
ニオイで縄張りをアピールをする必要がないため、開放的になっているのかもしれません。
⑤トイレ掃除をしてもらえるから
猫トイレを飼い主さんが片づけているときに見に来たり、視線を感じることはありませんか?
猫はいつもトイレ掃除をしてくれる人の様子を見ています。
飼い主さんが近くにいるときは、「片づけてね」と言わんばかりに砂をかけずにトイレから出て行ってしまうことも。
「甘えたい」「めんどくさい」という思いもあるようでしょう。
猫が砂をかけないときの対処方法
トイレの環境に問題があるならば、飼い主さんの方で改善できることがあります。
さまざまな理由をふまえて、トイレ問題をひとつずつ対処していきましょう。
- トイレは常に清潔な状態に保つ
- 猫砂やトイレを変えてみる
- トイレの数を増やしてみる
- 猫トイレの置き場所を変えてみる
トイレは常に清潔な状態に保つ
汚れたトイレは長居したくないです
猫のニオイがついているからといって、洗っていけないことはありません。
定期的にトイレ本体の掃除と砂の取り替えをしてあげましょう。
むしろ洗わずに不衛生にすることは猫にとってデメリットが多いです。
トイレの本体は月に一度丸洗いすることが理想
猫トイレを洗わないと、おしっこがこびりついて落すことが難しく、菌の増殖や悪臭の原因となります。トイレを清潔に保つことは愛猫の健康を守ることにも繋がります。
猫トイレの丸洗いと、適切に砂やシートを交換するとニオイも軽減します。
トイレが汚れていると、猫が我慢しながらトイレに行っていることもあるので気をつけてあげましょう。
猫砂やトイレを変えてみる
猫砂
トイレの縁部分や空中で砂をかくような仕草をしているときは、汚れた砂を触るのが嫌なのかもしれません。
猫砂の種類をすぐに変更するよりも、砂やトイレチップが汚れていないかを確認します。
衛生面に問題がなければ、他の砂を試してみて猫の反応を見てみましょう。
猫トイレ
子猫のときは小さめのトイレで十分でも、成長してサイズが見合っていないトイレのままだと狭いので、猫がうまく用を足せません。
理想的な猫トイレのサイズはからだよりも1.5倍のものが良いとされています。
猫が砂をかけやすいように空間を広めに使えるトイレを用意してあげましょう。
トイレの数を増やしてみる
猫を飼育している数よりもトイレの数が足りていないと、清潔な状態を保ちにくくなってしまいます。
複数飼いや長時間トイレの掃除ができない場合は、部屋のスペースによって数を調整しましょう。
猫トイレの置き場所を変えてみる
猫がトイレの環境に不満があるときは、できる限り早くトイレから出ていこうとします。
猫の性格によっては、猫トイレに何かしらの問題があるとトイレの外で粗相をしたり、トイレに行きたくない気持ちから排泄を我慢してしまうこともあります。
トイレで猫がうんちやおしっこをしているときは無防備な状態でもあります。
猫が砂をかけずに一目散に出ていくようなことがあれば、猫にとって落ち着けない場所に設置されているのかもしれません。
一度トイレの環境を見直してみましょう。
猫がトイレを気に入ってくれているときは、排泄物を砂できれいに隠し、長居してくれます。
猫が好む最適なトイレの置き場所
- 風通しが良い
- 静かで人通りが少ない
- 目立たず死角になる
- 猫のエサ皿から離れている
猫は騒々しいところが苦手なので、大きな音のする場所に猫トイレがあると怖がってしまいます。
人が頻繁に行き来するところよりも、目立たず、飼い主さんが猫の排泄を確認できる静かな場所を選んで設置してあげます。
ニオイがこもりすぎないように、換気できるような場所も理想的ですよ。
また、猫の排泄物の中に含まれる病原体を拡散させないために砂で隠すともいわれています。
エサ皿とトイレが近いと衛生的によくないので、猫のトイレとごはんの場所は必ず距離をとりましょう。
まとめ
猫が砂をかけない理由はさまざまです。
排泄物隠せるようになるためには、次のような対処方法を試してみましょう。
- トイレは常に清潔な状態に保つ
- 猫砂やトイレを変えてみる
- トイレの数を増やしてみる
- 猫トイレの置き場所を変えてみる
トイレ環境を見直すことで改善できることもあります。
まずは、愛猫のトイレまわりをチェックしてストレスがかかるような状態になっていないかを確認しましょう。
環境に問題はなく、突然排泄しなくなった場合は猫の体調が悪かったり、何か病気がかくれているサインかもしれません。
いつもと様子がおかしいと感じたら早めに動物病院へ受診することが大切です。
愛猫のトイレは健康を守る重要な場所なので、ストレスのかからない適した環境を保ってあげたいですね。