猫と一緒に暮らし始めると、お世話をする人は猫に対して下僕化するのだろうか?
「飼い主は猫の下僕」というフレーズは、猫の飼い主さんの間で男女関係なく使われていることがある
愛猫に毎朝ご飯の催促で起こされたり、ときにはイタズラの後片付けをしたり…。
なにかと自由な猫を尊重する「猫ファースト」のイメージ。
けれど、私は個人的に「飼い主は猫の下僕(召使い)」という表現を使うことになんだか違和感を感じてしまう。
「猫を最優先に考えたい」という気持ちは共感できるし
「そういう気持ちで猫を迎えないと幸せにできない」という、意識的な表現なのかもしれない。
猫を大切にしているからこその言葉だけれど、
一方では猫側に「わがまま」とか「自分勝手」みたいなイメージが強烈についてしまう言い方でもあるなぁって。
猫は基本的にそういう性格も持ち合わせているけれど、一面にすぎないし
意外と飼い主の生活リズムに合わせてくれているところもある
どんなに猫のためにお世話を頑張っていても、猫が仕方なく我慢してることも少なからずあるだろう
猫と飼い主、どちらもお互いさまな部分があるから、一方を下僕(召使い)のような卑下した言い方はしっくりこないのかも。
心の中で思うだけでなくて、多くの人が「自分は猫の下僕だ」なんて当たり前のように言いだすとなんかコワい。
表現や見方は人それぞれだけど、「猫の下僕(召使い)」という言葉で猫と暮らすイメージが偏ってほしくないなって思った。
猫も飼い主に対して親愛の気持ちを仕草で示してくれたり笑わしてくれたりして、たくさんの幸せを与えてくれるし
与えられているだけの存在ではなくて、与えられた分だけ「猫なりのお返し」をさりげなくしてくれている
そんな自由気ままだけではない猫の性格が伝われば、
「猫と一緒に暮らしてみたい」と思う人も増えるかもしれない。
猫のことは大切だから何でもしてあげたくなる
けれど正直なところ自分も大切にしたい
これはきっと飼い主の本音なんだよね
猫と人はwin₋win(双方が満足できる)な関係が理想的
猫と人は「平等」ではないけれど、
意外と「公平」な立場に近くて、共生しているイメージがもっとあってもいいなって思った。